特急ウエスタンブロッティングの実験プロトコル

分子生物学実験製品紹介

この記事はウエスタンブロッティングをできるだけ早く終わらせたいという方を対象にしています。

分子生物学のラボでのルーティンワークの実験の中にウエスタンブロッティングって大抵の場合、含まれてきますよね。

このルーティンワークをいかに短時間で効率的に行うことができるかで、研究プロジェクトの遂行スピードが格段に上がり、良い研究成果を量産することにつながるのだと思います。


そこで本日は僕が大学院生の時代に使っていたウエスタンブロッティングでしようしていた機器や試薬を紹介していきたいと思います。

高速で可能!サーモの電気泳動

  • Thermo Fisher Scientific ミニゲルタンク

詳細リンク:https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/life-science/protein-biology/protein-gel-electrophoresis/protein-gel-electrophoresis-chamber-systems/mini-gel-tank.html

  • Thermo Fisher Scientific Bolt™ 12%, Bis-Tris, 1.0 mm, Mini Protein Gel, 17-well

詳細リンク:https://www.thermofisher.com/order/catalog/product/NW00127BOX#/NW00127BOX


この二つの製品はセットで使います。

大学院生でプレキャストのゲルを使えるラボは結構リッチなラボなのではないかと思いますが、私は幸運なことに使用することができました。

こちらのゲルは電気泳動の時間がわずか22分なのです。

普通なら1時間以上かけてじっくり泳動するところをコーヒーでも飲んで小休憩をとっている間に完了してしまうのです。

使い方自体は学生実験で習う通常の電気泳動となんら変わりはありません。

マーカーと一緒にサンプルをロードするだけです。

ウェルの数は様々ですが、私の場合は、17ウェルの製品をよく使用していました。

高電圧により10分で転写が可能な転写システム

  • BIO RAD トランスブロット Turbo™ 転写システム

詳細リンク:https://www.bio-rad.com/ja-jp/product/trans-blot-turbo-transfer-system?ID=LGOQBW15

セミドライ方式の転写システムです。

こいつがウエスタンブロッティングを高速化させる中核的な役割を担っています

HPの商品紹介を見ると、3分で転写が終わると書いてありますが、私は高分子タンパク質の対応するHigh moleculeのモードで実験を行っていたため10分はかけていました。

Thermo Fisher Scientificからも類似の製品が販売されていましたが、僕の研究室ではBIO RADを使っていました。

ただし、従来のウェット方式ならオーバーナイト、セミドライでも数時間はかかりますから、実験の効率は格段に上がります。

意外に便利?自動ウエスタンブロッティングシステム

  • Thermo Fisher Scientific iBind Automated Western System

詳細リンク:https://www.thermofisher.com/jp/ja/home/life-science/protein-biology/protein-assays-analysis/western-blotting/detect-proteins-western-blot/ibind-western-system.html

こちらは僕は使ったことがありませんでしたが、面白そうだと思ったので紹介します。

全自動でブロッティング、1次抗体反応、ウォッシュ、2次抗体反応、ウォッシュを行うことができます

十数分おきにwash bufferを取り替える必要がある従来の方法と比べても作業が格段に楽になると思います。

中には1次抗体反応をオーバーナイトで行う方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらのマシンをしようすればブロッティングから2次抗体反応を終えるまでがわずか2時間半で済みます。

この2時間半の間に別の仕事を行うなど効率的に時間を使うことができるのではないかと思います。

まとめ

ゲルや実験機器のコストは原始的なウエスタンブロッティングの手法と比べて割高であることは否めませんが、これくらいお金をかけて実験を進めていかないと海外の研究者との熾烈な競争には勝てない気もします。

ウエスタンブロッティングなどのルーティンワークの時間を削減することで論文を読んだり、ディスカッションするなどより効率的に研究を進めることができるはずです。

学生の人でこれから研究室を決める人は、研究テーマも重要ですが、実験機器がどの程度充実しているのかも研究者人生を成功させるためには非常に重要な要素となるはずなので注目してみてください。

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