【ポスドク】博士課程からアカデミアの進路に進むに方法【海外】

理系キャリアとラボ生活

こんにちは。tomoです。


僕は現在、関東近郊の博士課程に在籍している学生で学位取得後はアカデミアの進路を考えています。


現状ではアメリカの研究室へ行くことが決まっており、学位取得後に渡米する予定です。


留学先の研究室主宰者とは特にコネがあったわけではなく自力で交渉しました。

博士課程の一般企業への就職の仕方はよくネット上で体験談を見かけるのですが、ポスドクなどのアカデミアの研究職への就職の仕方はあまり見かけず、先輩や指導教員のアドバイスを頼りに就活を行いました。


そこで僕自身がポスドク先を見つけるまでにおこなった実際の行動を記すことで少しでもみなさんの役に立てればと思い、本記事を作成しました。


大学院生や学部生でアカデミアの研究者を目指す人たちの参考になればと思います。

国内のポスドクのなりかた

まず簡単なのは指導教員の知り合いの先生の研究室に斡旋してもらう方法です。
先生同士で信頼関係も構築されていますし、比較的スムーズにことが運ぶのではないでしょうか。


コネクションのない研究室に応募する場合は学会で目当ての先生を見つけて直接交渉するか、メールを送ることになります。


同じ学会内の先生とかなら少なくとも返事くらいは来るかと思います。


学振に申請してみると良いと思います。

僕自身は国内の研究室応募したことがありませんのでこのくらいのことしかわかりません。

すいません。

海外のポスドクなりかた

探し出す時期としては前年の2月くらい(2022年4月に出国なら2021年の2月)までには行き先を決定したいところです。


なぜかというと海外学振の申請が4月中旬にあるからです。


よって無難に年明け前から始めておくと良いです。


僕の場合、本腰入れて探し始めるのが1月以降だったので少し遅かったです。申請書がギリギリになってしまい危なかったです。


海外の先生でも指導教員が知り合いの場合とかだと仲介してもらえる場合があります。


まずは現在の指導教員に相談してみると良いと思います。


あるいは国際学会に参加して興味のある先生に話しかけてみるのも有力な手段です。
直接交渉した方が相手も断りにくいとかはあると思います。


もしコネがなく、学会でも話す機会がない研究者のラボを希望する場合、自力で研究室を探して自らメールを送らなくてはなりません。


このときのメールの例としては

Dear Dr. 〇〇

I am writing to express my interest in joining your laboratory as a postdoctoral fellow. I would like to know whether there is any available postdoctoral fellow position in your laboratory.

I’m 〇〇, a Ph.D. course student in the Laboratory of Dr. 〇〇 in 〇〇 university, Japan. I am impressed with your research which is revealing 〇〇. My research interest is 〇〇.

I have been working on 〇〇 such as:
1) 〇〇
2) 〇〇

I am thinking of applying for the fellowship (e.g. “Overseas Research Fellowship” (https://www.jsps.go.jp/english/e-ab/index.html) from Japanese Society for the Promotion of Science (JSPS), The Uehara Memorial Foundation and others. I am enclosing my curriculum vitae and three references. I’m enthusiastic about the possibility of joining your research group. Thank you very much for your consideration, and I am looking forward to hearing from you.

Sincerely,
〇〇


みたいな感じです。


自分でお金をとってくる気があることをアピールしましょう。


結果的に取れなかった場合、断られてしまうかもしれませんが、交渉を進められる確率が高まります。


面接まで行けたらお金がなくても行けそうか聞いてみるのもありだと思います。


さらに注意して欲しいのが、あなたの経歴を記したpdf(curriculum vitae(cv)と呼ばれるもの)をメールに添付しておく必要があります。


さらにcvの最後には3人の推薦人の名前、所属、役職、メールアドレスを記したページを準備しましょう。


一般的に海外でのアカデミア就活では3人の推薦人から受け入れ研究主宰者に推薦文のメールを送信してもらう必要があります。


なのであなたが海外の研究室に行きたい場合、3人の推薦人の先生を揃えなければなりません。


一人は指導教員の先生で良いと思います。


あと二人は共同研究している先生や学会で知り合いになった先生などにお願いしましょう。
どうしても3人推薦者を揃えられない場合は指導教員に相談しましょう。


僕の場合は指導教員と2人の共同研究の先生でした。


コロナで軒並み学会が中止やオンライン化してしまっているため、コネクション作りが難しくなっていますよね。


早めに推薦文書いてくれそうな先生と仲良くなっておくことをおすすめします。
推薦文以外にも共同研究や帰国後のポストなんかで思わぬお誘いもあるかもしれません。

メールを送ると大きく分けて3パターンの返事があります。

  1. ポジションがあるかもしれないのでまずは推薦文を推薦者に送ってもらうことが記されたメール。
  2. いまはポジションがないという内容のメール。
  3. サイレントお祈り。

僕の経験だと返事が来る場合は大体早くて翌日、遅くとも1週間くらいです。

ここらへんは向こうの先生の気分にもよると思うので参考程度に。返信率はあなたの業績と向こう気分によります。

断られても、気持ちを切り替えて次々と応募していきましょう。

結構たくさん断られる可能性もあるので覚悟しましょう。

僕は2回断りのメールをもらって2回無視されました。初めてメールを送った先生には無視されてしまって結構メンタルをやられました。その後アプライした先生から断りのメールが来た時でさえちょっと嬉しかったのを覚えています。


結局のところ5人目の挑戦でやっと良い返事がもらえました。


もし志望先の先生から返事が来たら推薦書の手配を指示されるとおもいます。


今から皆さんにお願いして手配しますという旨のメールを志望先研究者に送信します。


さらに推薦人の方々に推薦文をメールで送ってもらうようにお願いしましょう。志望先の先生とのやりとりを転送しても良いと思います。(もちろん失礼のないように一人ずつ別々にメールでお願いしましょうね。)


その後推薦人の方々から直接メールが志望研究室の先生に送られます。


公正な判断をしてもらうため、あなた自身は基本的には推薦文の内容を知ることはできません。


内容はあなたの仕事ぶりから人間性、ラボ内での人間関係など多岐に渡ります。


志望先の先生の判断を待ちましょう。


もしokならメールが帰ってきます。


その後はzoomなどで面談を打診されるか、ラボに招待されます。


僕の場合はコロナの影響もあってかzoomでの面談でした。


30-40分程度、お互いの自己紹介や日本を観光した話を軽くしてそのあとは研究の話です。僕が何に興味があって、留学先のラボで何を明らかにしたいのか聞かれました。 また奨学金を申請したいので受け入れ先になってもらうことは可能か改めて確認しました。


自分が思うことを率直に伝えれば良いです。英語がヘタクソでもどうにか気持ちで伝わります。


ラボに招待される場合はあなたがプレゼンを行ったり、ラボのメンバー一人ひとりとディスカッションする時間が設けられるようです。


ここまで行けばあとはメールでいつからいけるかとか微調整を行うだけです。

いかがでしたでしょうか。海外の研究室を中心にお伝えする形になりましたが、やることはいたってシンプルです。一般企業への就職の方がよっぽど複雑だと思います。

海外の研究室に申し込む場合は、英語の心配があると思いますが、簡単な日常会話(本当に簡単で良い)とサイエンスについて話せれば大丈夫です。60%くらい相手が何言ってるかわかればどうにかなります。

僕が実践した英会話学習法に関しては後日記事を作成したいと思っています。

この記事が皆さんの参考になればうれしいです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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