ラボでよく使うピペットマン 4選

分子生物学実験製品紹介

こんにちは。tomoです。

みなさんは実験の時にどこのメーカーのピペットマンを使いますか

それぞれ強いこだわりがあったり、なかったりするかと思いますが、どれを使うのが良いのか迷ってしまうくらい色々なメーカーから販売されていますよね。

僕個人としてはギルソンのピペットマンを愛用していたのですが、ラボには何種類か転がっており、各ピペットマンを試したことがあります。

今では会社員になってしまいましたが、未だにピペットマンを日常的に使用しており、各メーカーで使用感が違うな、と痛感させられます。

そこで今回は僕が使ったことのあるピペットマンを中心に5種類のピペットマンの使用感などをレビューすることでみなさまの参考になればと思い、記事を作成しています。

なお、今回紹介させていただくのは、スタンダードなピペットマンに限定したいと思います。

8連ピペットなどについては別の機会に紹介したいと思っています。

ピペットマン クラシック

  • メーカー:ギルソン
  • 値段:3万3千円程度(P1000)
  • 重さ:100 g(P1000)
  • ラインナップ:P2, P10, P20, P100, P200, P1000, P5000, P10mL(各製品Gシリーズも取扱あり)

ギルソン公式HPのチラシ:https://www.gilson.com/pub/media/docs/PIPETMANCLASSIC_BROC_2018.pdf

王道中の王道。濃紺で洗練されたフォルム。

ギルソンの公式HPにリンクのあったチラシを見るとTHE WORLD PIPETTING STANDARDって書いてあります。

あまりに自信がおありなのか、自らワールドスタンダードだと自負しているようです。

学生時代の研究室などでギルソンのピペットマンにお世話になった人は多いのではないでしょうか。

また、ポスドクや技官さんなどはいまだにこのピペットにお世話になっている人も大勢いるのではないかと思います。

みなさん学生の頃から使っているだけあって、愛着のある方が多いですよね。

日本ではエムエス機器という輸入商社が取り扱っているようです。

ちなみにですが、驚くべきことにAmazonでもピペットマンって購入できるんです

恐るべしAmazon。。。

ギルソンのピペットの最大の特徴は他社の製品と比較してバネが硬いことです。

安定感のあるピぺッティングできるという長所があります。

一方で一部のユーザーからはサンプルを多く捌いてると、徐々に手がしんどくなってくる、という発言がしばしば見受けられます。

実はギルソンという会社はこれらのユーザーの声をいち早くキャッチし、ピペットマンGというラインも販売しているのです。

こちらは従来のクラシックのラインと同様に、正確に液量を計り取ることができるのに加え、最小限の力でピペッティングを行うことができるのです。

先生の世代から脈々と受け継がれるギルソンの信頼感。

やはり研究を行う上では安定性・信頼性は非常に重要な要素なのでしょう。ただし、そんな信頼と安定のギルソンにも致命的な弱点があります。

それはチップイジェクター(ボタンを押すとチップ取り外してくれる金具)の劣化が激しいことです。

買った当初、最初のうちは良いのですが、何年か使ってると、チップを外すのと同時にイジェクター外れてすっぽ抜けてしまうことが頻発します。

こうなるとイジェクターを取り替えてもらわなくてはなりません。

もちろん代理店さんにお願いすれば、イジェクターのみの発注もできるはずです。

また、Amazonの表記では100 gとなっていましたが、公式のカタログを見ると120gとなっています。

少し、欠点も述べましたが、それでもなんだかんだ安心と信頼のギルソンを使用するコアなファンは大勢いらっしゃるようです。

ピペットマン選びで失敗したくないというあなたにおすすめの製品です。

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ニチペットEXII

  • メーカー:ニチリョー
  • 値段:3万3千円程度(p1000)
  • 重さ: 191 g
  • ラインナップ:P2, P10, P20, P100, P200, P1000, P5000, P10mL(各製品Airシリーズも取扱あり)

EXII:https://www.nichiryo.co.jp/pdf/catalog/2021/jp_ex2_catalog_3.pdf

Air:https://www.nichiryo.co.jp/pdf/catalog/2021/jp_air_catalog_2.pdf


ニチリョーのピペットマンもよく見かけることが多い商品ですね。

日本のメーカーの製品です。私は学生実験の時によくお世話になっていました。

こちらの商品は全ての性能がスタンダードな印象を受けました。

バネはギルソンほど固くなく、使いやすい使用感です。

また、計り取る溶液の量を変更したい時は、一度ストッパーを解除してからメモリのダイヤルを回すのも特徴です。

ギルソンの場合だと、ストッパーはないので使っている最中にダイヤルが微妙に回ってしまうことがありました。

こちらの製品ではそのような心配がないので、より安定的に実験が行えるのではないかと思います。

ギルソンと重さを比較すると70g程度重いみたいです。

実際に使った感じだとギルソンの方がずっしりしていた印象ですが、気のせいだったのでしょうか。。。

ただし、ニチリョーさんも負けていません。

2020年にさらに軽量化されたニチペットAirと言う製品が販売されました。

こちらの製品は驚くべきことにP1000の重さが90 gを下回っています。

わずか89.5 gしかありません。たくさんサンプルを捌かなくてはならない方にとっては仕事を楽にしてくれる製品なのではないかと思います。

さらに軽くなったのは重さだけではありません。

なんとストローク荷重もEXIIより微減しています

ギルソンなんかと比較すると明らかに軽さを感じる商品なのではないでしょうか。

Airに関しては液量ごとにピペットマンの差し色が異なり、手技のミス防止になっているのも特徴です。

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リサーチプラス

  • メーカー:エッペンドルフ
  • 値段:4万円程度(p1000)
  • 重さ:不明
  • ラインナップ:P2.5, P10, P20, P100, P200, P300, P1000,P2500, P5000, P10mL


エッペンドルフチューブでお馴染みのエッペンドルフ社のピペットマンです。

ギルソンもなかなか重厚なピペットマンだと思っていましたが、エッペンドルフも結構重めですね。

重さに関する情報は入手できませんでした。

他者と比較してラインナップが豊富なのが特徴と言えます。

エッペンドルフのピペットマンはギルソンと比べてバネが柔らかいです。

なので力の弱い方でもサクサクとピペッティングできるのが特徴でしょう。

私自身はそこまで愛用しているわけではありませんでしたが、一部のポスドクの方々が愛用しているようでした。

ギルソンと違って、白いデザインですし、清潔感のあるラボの雰囲気にしたい方などにも適した商品なのではないかと思います。

ただ、公式ホームページが非常に見にくく、正直あまりお客様の目線で商売しようと思ってないのでは?と言う印象です。

8連以上のチャンネルをもつピペットなんかですと、良い製品があるのがエッペンドルフ社なのではないかなと、個人的には分類しております。

シングルチャンネルですとギルソンやニチリョーの方が上手かなと思います。

もし、知られざる情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらぜひ教えてください。

Finnpipette™ F1 Variable Volume Pipettes

  • メーカー:サーモフィッシャーサイエンティフィック
  • 値段:4万3千円程度(p1000)
  • 重さ: 不明
  • ラインナップ:P2, P5, P10, P20, P50, P100, P200, P300, P1000, P5000, P10mL


最後はライフサイエンス業界のマンモス企業、thermo fisher scientificの一品。

この会社はなんでも手広く売ってますね。

ほんとにこの会社の製品だけで全ての分子生物学実験が完結してしまいます。

実はこの製品使ったことあります。

重さは調べても出てきませんでしたが、ギルソンなどのピペットと遜色ないと思います。

バネは柔らかめで疲れにくい設計です。

というか逆にバネが固いのはギルソンだけですね笑専用のフィルターチップを販売しているようです。

チップを継続的に購入してもらうことで利益を生み出し続けるビジネス戦略と言うことでしょうか。

ただし、このピペットマンは吸った後に先端でピタッと溶液が止まらず、上まで上がってくるので正しく吸えているのか不安になるの、他社の製品と比較して明らかに欠点があります。

ピペッティングしやすく、とても使い勝手が良いのですが、これで果たして正しい量の溶液を測り取れているのだろうかといつも不安に思ってしまっていました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は各メーカーが取り扱っているピペットマンについて紹介させていただきました。

どの会社も素晴らしい性能のピペットマンを取り扱っておられるようです。

値段に関してもどこも似たり寄ったりなので、ご自身で一番しっくり来たものをお選びいただくのがベストなのではないかと思います。

私自身、学生時代はたかがピペットと思っていましたが、各社こだわり抜いた素晴らしい製品だと再認識することができました。たかがピペットされどピペット。

この記事がみなさまのお役に少しでも立てば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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