博士課程を卒業した後、お世話になっていた研究室でポスドクをしながら転職活動をしていました。
その後、無事にライフサイエンスメーカーから内定をいただき、現在は学術職として働いています。
学術職は営業の人に同行して科学的な知識を元に製品の販売促進活動をしたり、お客様の実験でのトラブルの解決を行う業務を行う仕事です。
今週で働きはじめて1ヶ月なのですが、社会人として働くことにもずいぶん慣れてきました。
今思い返すと、社会人1日目はガチガチで完全にキョドっていました笑
社会人としての言葉遣いもうまく使いこなせず、訳のわからない言い回しになっていたと思います。
ただ、幸運なことに職場のみなさんはとても優しく丁寧に指導してくださることもあり、徐々に仕事のやり方なども覚えることができてきたところです。
アカデミアから民間企業に行くのはとてもハードルの高いことだとよく言われているかと思いますが、僕の場合は少し身構えすぎていたかもしれません。
民間であろうとアカデミアであろうと所詮は同じ人間なので、慣れてしまえば大したことはないのです。
ただし、35才が転職のタイムリミットとよく言われていますが、これは結構あるかな〜、と思います。
僕の場合、ライフサイエンスの研究者からライフサイエンスの学術職への転職なので、同業界・異業種への転職になります。
しかし、アカデミアと民間を比較すると、仕事の仕方(チームプレーか個人プレーなど)や言葉遣い、その他諸々のお作法が根本的に違うのです。
異業界・異職種に転職した方はより露骨にこれを感じたのではないでしょうか。
つまり、入社してから手取り足取り教えてもらわなければどうしようもないことが多々あるのです。
一般的に会社では35才過ぎたらバリバリに活躍して後輩をリードするような立場にならなければいけない訳です。
にもかかわらずポスドク上がりだとここで大きな遅れをとってしまうことになるので大きなハンデになってしまうのではないかなと思いました。
とはいえ、僕の勤めている会社には10年以上ポスドクをしてから働きはじめた方もいるようですし、本人次第なのかもしれませんが。。。
あくまでも僕自身の感想ですが、早めにアカデミアに見切りをつけてよかったと心から思います。
これは単にアカデミアがブラックで職を探してもなかなか見つからず、食っていくのに困るからってことではありません(ちょっとくらいそういう理由もありますが笑)。
やはり民間の企業で活躍してキャリアを形成していくのも時間と経験が必要なので若ければ若いほど、早い段階でノウハウを蓄積できるというのが重要だと思う、ということです。
アカデミアにしろ民間にしろ成功を目指すなら中途半端は良くないといのではないかと思いました。
転職するなら若いうちが良いというのを身にしみて感じた1ヶ月でした。
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