この記事では
- 音読パッケージの使い方がわからない。
- 音読パッケージってどのくらいの期間やればいいの?
- 音読パッケージって実際に効果あるの?
といった疑問に答えていきたいと思います。
こんにちは。tomoです。リスニングの勉強ってどんなことしてますか?
僕は博士課程に在籍していたので海外の学者たちとは基本的に英語でコミュニケーションを取らなければならず、必然的に相手の英語を聞き取る能力、すなわちリスニング力が試されていました。
しかし、早すぎて単語が聞き取れず、結局何をいっているのか上手くわからないままで上手く会話できずに悔しい思いをしたことが何度もあります。
国際学会に行くたびに上手くコミュニケーションが取れなかった、と毎回反省してばかりです。
それでもあるトレーニングを行ったことにより以前より幾分英語が聞き取れるようになったと実感しています。
本日は、僕が実践したリスニングのトレーニング方法と差の際使った本を1冊、「みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング」紹介したいと思います。
「みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング」
瞬間英作文で有名な森沢洋介さんが作成した本です。
この本の構成は各ページに英文で書かれた物語が書いてあり、やや複雑な単語、文法事項については簡単な解説がついています。
とてもシンプルなデザインです。書いてある文章も平易な物で高校レベルの勉強がある程度できる方(センター試験で120点以上は取れるくらい)ならおおよその意味は理解できると思います。
しかし、その効果は絶大です。
付属しているCDがあるのですが、それを聞くと文章で読めば簡単に意味が理解できたことも途端にわからなくなるのです。
つまり、英単語と実際の発音の間に隔たりがあり、正しく聞き取ることができないのです。
この単語と発音のギャップを埋めてくれる役割を果たすのが本書の特徴と言えます。
効果的な「みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング」の具体的な使い方
音読パッケージトレーニングの使い方
使い方は至ってシンプルで、
- まずCDを聞いて意味が理解できるか確認します。
- 何度か聞いてそれでも聞き取れなかった箇所が、単語と発音がリンクしていない箇所になります。
- その部分を本書を見て確認します。
- テキストを見ないリピーティング
- テキストを見ながらリピーティング
- 気の済むまで音読します
- テキストを見ないリピーティング
- シャドーウィング
付属のCDは文章と文章の間に数秒間、無音の部分があるため自分でいちいちpauseしなくてもリピーティングの練習を行うことができます。
また、間がない音声も収録されているため、シャドーイングもストレスなく行うことができます。
これらのトレーニングにより、自分が音声を正しく認識できているか確認することができます。
よってスピーキングだけでなく、英語の運用能力を多角的に養成することができます。
最初のパートは飛ばした方が良い
本書はやり方自体は至ってシンプルですが、やり遂げるのが非常に難しい教材です。
結構大変なので挫折する人が多いのです。説明書の通りにやっていると案外とてもめんどくさくてタフなのです。
特に1周目は全然できないと思います。なので難しいな〜だるいな〜って思っちゃったらさっさととなしてしまって良いです。
本書をやり遂げるコツは100%の力でやらないことです。
その代わり2周目3周目と何度も繰り返し学習しましょう。
よくこういうブログのやり方みたいのを読んでるとみんなとても意識高く学習を行っているように感じますが、少なくとも僕の場合は結構緩くやっています。
なぜなら、あんまり厳しいルールでやりすぎると学習を継続するのがしんどくなってくるからです。
もちろん英語学習では毎回の学習の質も重要なのですが、渾身の力を込めた一回の学習よりも8割程度の力で行った1週間の学習の方が確実に成果が出ます。
特に本書の場合、第1章のレベルがなぜか相対的に高くなっていて、学習者の心を削いできます笑
なので2章からスタートさせて最後に1章に戻ってくる、というやり方を推奨します。
リピーティングに特化したCDが収録されている!
この教材のストロングポイントはなんと言っても付属のCDです!
通常の音声が流れるパートもあるのですが、それに加えて、リピーティングがしやすいように文章の間にポーズが入っているのです。
これによって超効率的に音読パッケージの学習をすることができます。
そこら辺のCD付きの物語本ではナレーターが淡々と英文を読んでいくタイプのCDのため文章の間と間に余裕がないため、自分の手で音声を止めながらリーピーティングを行わなければならないため、非常に学習が難しいです。
音読パッケージがおすすめな人・おすすめでない人
おすすめの人
- 英語学習初心者の方(具体的にはTOEICのscoreは600点に満たない人)
- 最終的に英語を話したり聞いたりと運用していきたい人
- コツコツ物事を積み重ねていける人(大学生など比較的時間にゆとりがある人。社会人の場合、どうにかして英語の学習時間を毎日確保する覚悟のある人)
おすすめでない人
- TOEICですでに700点以上を何度も取れている人
- TOEIC400点代とかで中学英文法すらままならない人
- 残業が多すぎて平日に英語学習に時間を割くことが難しい社会人
初心者向けの教材だが単純作業で飽きやすいので注意
基本的には英語初学者向けの参考書になっています。実際、僕が本書を使って学習を行ったのはTOEICのscoreが650点程の時でした。
この学習のおかげで簡単な英語を英語のまま理解する(頭の中で和訳する必要がない)レベルまで到達することができたと思います。
しかし、この本での学習は中学レベルの英語をひたすら何度も何度も何度も音読し続けるというかなりストイックな教材です。
よって、今までの人生で何か物事をコツコツと成し遂げてきた経験のある人でないとやり遂げるのは難しいかもしれません。
本書の説明を読むと最低30回、最高で100回音読することを推奨しています。実際1日に10回程度読んでいると結構飽きてきて挫折しそうになります。
対策としては外を散歩しながら学習を行うなどなるべく飽きないように学習するにはどうすれば良いか考えながら学習を継続していくと良いでしょう。
tomoが実感した学習の効果
このトレーニングを繰り返すことにより、単語と音声のギャップは確実に埋まり、本書を完成させる頃にはリスニング力の向上を時間できると思います。
また英語同士の音声の繋がり(例えばask himはアスク ヒムではなくアスキムと聞こえるなど)のパターンがわかるようになり、聞こえやすくなりました。
また、上の章でも述べたように簡単なレベルの英語であれば英語を和訳することなく頭の中で英語のまま文意を理解することができるようになりました。
また、この練習を続けることによって、外国人たちと話す際にも少しずつ行っていることがわかるようになってきた実感があります。
しかし、正直に言いますとこの参考書をやり遂げたからといって、英語がなんでも100%理解できるようになるというわけではないです。
正直学習した直後は「これだけ頑張ったのだからきっと英語がスラスラ聞き取れるようになっているに違いない!!」と思っていましたが、その予想は見事に撃沈しました。
しかし、学習前より英語を英語のまま理解する能力が身につきましたし、TOEICのスコアも確実に上がっていきました。
今になって思うと、本書での学習はリスニング学習をブーストさせるための下準備だったのだと思います。
なので本書での学習を終了した後には英語のYouTubeをみたりTOEICのリスニング対策をするなど自分にあった勉強法で学習を継続していくことが必要になります。
独学でリスニング力をなんとか向上させたいと思っている方にはぜひ試していただきたい1冊です。
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